鍼灸経絡治療のすすめ
経絡治療とは、病気を全身の変調、経絡−経穴の変動として捉え、
全身を整え、体質を変化させ、
内部より自然快復させる治療法です。
一般治療が局部的部分治療であるのに対し、
全身（体質自体）をコントロールするので、
快方までの時間が短く、
今まで気がつかなかった他の部分まで一緒に治っていきます。
全身症状のある病気や、慢性疾患、アレルギーなどには
特に効果が期待できます。
又、経絡治療は体質自体を改善し
病気にかかり易い素因を除いてくれます。
定期的な治療をする事によって疾病を予防し、
体力の向上をはかり、
健康管理の医術としてその真価を発揮します。
経絡治療の実際
最初、ベットに上向きに休んでいただきます。
脉診により、患者さんのその時の証を立てます。
（腎虚証、肝虚証など）
その証にしたがって腹部や手足の重要穴に置鍼して、
体自体の活性を上げ体のバランスをとっていきます。
その状態で20分ほどお休みいただいた後、抜鍼します。
必要によって、温灸や灸頭鍼などの手技が施されます。
次に腹ばいになっていただき背部の重要穴に置鍼して
自律神経のバランスをとっていきます。
又20分ほどお休みいただき、抜鍼します。
最後に仕上げの手技を施して治療はおしまいです。
治療時間は約９０分、其の内４０分はお休みになれます。
心身をリラックスして熟睡されるとより効果的です。
